鹿児島県南部、指宿市(いぶすきし)の開聞岳の麓に鎮座する「薩摩一之宮」枚聞神社(ひらききじんしゃ)であります。砂蒸温泉で有名な温泉観光地、指宿にあって近くに『薩摩富士』といわれる開聞岳を望み少し北上すると『イッシー』で知られる池田湖(大うなぎもいます)がありそのあいだに位置します。御祭神は「大日霊貴命(天照大神)」(おおひるめむちのみこと)他八柱であります。「新田神社」と同じくこちらも薩摩一之宮神社です。

この神社は創建は定かではないが一説には 和銅元年(708年)ともいわれている。かなりの古社である。創建時は佐田彦大神(さたひこのおおかみ)を祀っていたとも。(海神的性格の渡海明神ともいわれた。)御神体はやはり開聞岳でしょう。やはり山の神様でしょうか?

開聞神社周辺は笠沙があり(天孫ニニギノミコトの妃姫、コノハナサクヤヒメとの神話が残されているところです。近くにそれにちなんだ「天の真名井」跡などの名所が数多くあります。みなさまも「神話の世界」を散歩されてみてはいかがでしょうか?
 




こちらが「薩摩一之宮 枚聞神社」です。参道前鳥居ですが、摂社の門守の神社が両脇に祀られています。
 

参道入り口の清浄な手水場          神符守札所です。

御拝殿です。立派な御社です。こちらでおまいりをしますが、ちょうどこの位置からだと後方に御神体の「開聞岳」を拝むようになり絶好のシュチエーションになります。

御本殿です。極彩色の上品で格調ある御社でです。 拝!!












開聞岳の麓の岩屋で或る仙人が修行をしていると、或る日、一頭の鹿が現れ法水を呑んだ鹿は忽ち懐妊して一人の姫を産んだ。名前を瑞照姫と言った。
姫は大層麗しく、その美貌の噂は遠く都にまで届き、
僅か二歳で上京、藤原鎌足に養育され十三歳で宮中に召され天智天皇の妃として寵愛を受けたが、他の女御たちに嫉まれ郷里へ舞い戻った。




 













「枚聞神社」の御神体「開聞岳」(かいもんたけ)。
薩摩半島の最南端。温泉地で有名な指宿の南西部に位置する開聞岳は円錐形をした美しい山容でありその形状から「薩摩富士」と呼ばれている。


池田湖は火山の陥没で生まれた湖で周囲19キロ最深部233m、九州最大のカルデラ湖である。
幻の怪獣イッシーで有名になったが実際に住んでいる大ウナギは大きいのは体長2m胴回り50センチもあるという。寿命も人間と同じくらい生きるようだ。
池田湖では、ボート遊びや釣りが楽しめ、さすがに南国1月には菜の花が咲く。菜の花は2月いっぱい楽しめるが、面積はそう広くない。どちらかというと開聞岳周辺に多くの菜の花が咲いている。


「枚聞神社」の御神体とされる「開聞岳」は神社南方にその北方には「池田湖」がある。神社周辺には天孫ニニギノミコトと妃神コノハナサクヤヒメの神話に由来する名所旧跡が点在する。

私見ですがこの二つの聖跡がまさに「枚聞之大神」(ヒラキキノオオカミ)の御神体そのものであると思います。

「開聞岳」 = 陽 男性的 父性 力強さ 凸

「池田湖」 = 陰 女性的 母性 柔軟さ 凹

まさにこの陰陽が交わって「開聞大神」(枚聞大神)=ヒラキキノオオカミ であると思います。








神社参拝記