戦国時代の薩摩の英雄といえばやはり「島津義弘(維新)公」でしょう。鹿児島でも今でも根強い人気を誇り、公に因んだ時代小説や伝記なども数多く出版されていたり、地元の年中行事である「妙園寺参り」などは義弘公の勇猛果敢なその精神を受け継ぐ伝統的な催しです。幕末維新の英雄「西郷隆盛」「大久保利通」などもその精神、つまり「薩摩隼人」のスピリッツを義弘公の教えから数多く学んでいます。

この「精矛神社」(くわしほこじんしゃ)こそその『島津義弘公』を御祭祀りする神社です。

 前出の「妙園寺」(みょうえんじ)は義弘公の菩提寺でしたが、廃仏毀釈令により現在は「徳重神社」(とくしげじんしゃ)となっています。こちらの神社は公が若い頃からゆかりのある鹿児島県加治木町に鎮座しており、公が余生をこの地で過ごし後に「加治木島津家」の始祖となりました。加治木島津家の守護神です。

以下に記事を掲載しましたが、こちらの宮司さんで「加治木島津家十三代当主」でもある
島津義秀(しまずよしひで)氏と知りあいとなることができました。鹿児島の青少年育成の為に尽力されています。






 旧県社の精矛神社一の鳥居です。靖国風鳥居です。幕末から明治にかけてのものらしく、そう古くないそうですが地元加治木町産の石を使った深みのある鳥居です。


 これが二の鳥居、拝殿までもう少しです。こちらも「加治木石」を使っています。鳥居の種類に精しくないのでわかりませんが、この地方にはこの形状の鳥居を持つ神社ががいくつかあります。


神社御由緒  年代を感じる手水舎。神紋「丸に 十の字」がはいっています


古く所々老朽化しておりますが立派な御社殿です。
地元信仰の深さを感じます。










 前出の「加治木島津家十三代当主」であり宮司の島津義秀(しまずよしひで)氏は(義弘公直系子孫)薩摩の伝統芸能や武術の継承、そして平成15年にNPO法人「島津義弘公奉賛会」をたちあげて、古来より薩摩に伝わる一撃必殺の武術「野太刀自顕流」(示現流ではない)や竹製の尺八を小さくしたような薩摩独特のたて笛「天吹」(てんぷく)の文武両道の指導などを通じて「青雲舎道場」で地元の青少年育成に尽力されていらっしゃいます。さらに、氏は「薩摩琵琶」の名手でもあり、県内外の催しなどに頻出しておられ多忙を極めておられます。
 興味のあるかたは下記HPへどうぞ。




2007年3月
鹿児島県加治木町『青雲舎道場』にて







 こちらの神社へのご奉仕やNPO法人の組織にご協力なさってらっしゃる関係者の方々も島津家家老の血筋である「新納氏」の子孫の方だったり、皆さんが一生懸命、次代の若者の健全育成にまさに心血を注がれてらっしゃいます。今も脈々と受け継がれている薩摩隼人の「不撓不屈」の精神が伝わるようです。







神社参拝記