御祭神は島津家の中興の祖、十五代島津家当主「島津貴久公」です。
この神社の御由緒はもとは薩摩・大隅・日向の三国統一の偉業を全うされた公が、松原山(しょうげんざん)に徳宝殿を建てたことに始まる。その後「南林寺」を創建し肖像を安置しました。廃仏希釈後は現在の松原神社に改められました。
御神号は『靖国崇勲彦命』(くにむけいさたかひこのみこと)。

 鹿児島市の中心地に位置し、鹿児島の市街地区の氏神様として古くから信奉されてきました。貴久公は国内では戦国時代の英雄であり、大陸には「シーマンツウー」と恐れられた島津猛将軍団の長として大変な尊敬をあつめる人物であります。



 鹿児島の市街地区の神社らしく、コンパクトにまとまった社域の周りには高層のビルが立ち並んでいます。石造の鳥居越しにみた御拝殿は過去の立地条件を証明するように少々違和感のある感じです。

 社殿前の狛犬は比較的最近の奉納らしく新しい感じがします。右手に手水があります。

 鮮やかで立派でしかもすっきり清潔な御拝殿です。いたるところに島津家家紋の「轡紋」(丸に十の字)があります。




 

 神社御由緒によると本殿以外の境内社は稲荷神社、厳島神社、山・水大神・歯の神、愛宕大神、七福神、菅原神社とあります。御社に表記なくはっきりわかりません。





 



 度々、御案内しておりますが島津家の守護神である「稲荷大神」様は御由緒社の関連社として御祀りされております。こちらの神社にもやはりいらっしゃいました。 神社御拝殿と向き合う形で御社がある、稲荷神社です。派手さはありませんが、神前の御神狐一対がなんとも愛嬌があり、実際見てみると今にも動き出しそうな感じでかなりリアルです。
 鹿児島市の繁華街「天文館」の後方に位置するこの松原町で地元商売人の信仰篤く、崇敬の多い神社です。

 正面から。こちらが「松原稲荷大明神」です。

 大変愛嬌のある御神狐。オリジナルです。赤い前掛けがかわいらしい。

  御社遠景です。左の部分は御神札授与所です。








神社参拝記