鹿児島市の中心地(薩摩藩居城である鶴丸城近く)に鎮座し「市民の氏神様」として親しまれている。照国神社です。御祭神は島津二十八代藩主「島津斉彬公」です。地元では薩摩大隅の国父として親しまれております。御神号は『照国大明神』(てるくにだいみょうじん)
 鹿児島(一部宮崎県も含む)の風物詩である「六月灯」(ろくがつどう)もこの神社を中心にスタートして県内各地の神社で催される。

 私事ですが、管理人の出身地でもあり幼い頃から親しみを持って接した神社です。こちらの神社は残念ながらわたしの産土大神様ではありませんがお参りすると「懐かしい子供の頃の記憶」がよみがえります。



 「雨男隼風」にしては珍しくすばらしい晴天下での撮影です。
青空がまぶしいですが、この立派な石柱の大鳥居をご覧ください。かなりの大きさです。

神社の表参道「照国通り」は鹿児島市一の繁華街「天文館」(てんもんかん)に続く。

 社域はかなり広いですが清掃が行き届き清潔感にあふれています。
扁額もきらきらと大変きれいです。
島津家由緒社らしく「丸に十の字」の家紋が。


 御社殿は薄いピンク色で渋めです。平成6年に御鎮座130年を記念して幣殿を拡張したとのことです。背景に見えるのは「城山」です。





  



 御拝殿を左に抜けると「保食神社」(照国稲荷神社)があり、さらにその道筋を城山方向に向かうと「水宮」の鳥居が見えてきます。進むにつれて城山の一部となってくるので少々傾斜地となってきます。通常ではなかなか気つかないところにあります。

 この「水宮」は藩政時代からあるようで本殿の歴史よりも古い。もともとはこの地は南泉院の寺社域であったようです。はじめは「この神社の元のお宮があったところかな?」と思っていましたがそうではないようです。
 調べてみると実は水宮横には側溝があり、城山から流れてくる湧水を得るために作られたものらしいのです。そんな事情で当時から祀られた「水神様」のように思われます。

 それにしても、おびただしい数の「石柱」の水神様(一部氏神様もある)が祀られている。よそからここに移されたものも多いのでは。









 旧暦の六月(七月)になると夏の風物詩ともいえる「六月灯」が県内各地(一部宮崎県)で始まる。この「六月灯」は、島津十九代藩主久光公が新昌院(現新照院町)の上山寺の観音堂を再建した折,旧暦六月十八日に沿道に燈籠を掲げ道の明かりにしたのが始まりといわれている。他に諸説ありますがこの説が一般的です。
 
 やはり、「鹿児島の夏祭り」としてはこれが代表でしょう。
 地元の方言で「ろっがっどう」といいます。
 
 県下では鹿児島市の稲荷神社を皮切りに順次各地で開催されます。
なかでもこの、照国神社での規模が一番で2日の間に三十万人以上ともいわれる参拝者で賑わいます。六月灯当日は周辺道路が歩行者天国になりたくさんの出店屋台がでます。
 灯篭の楽しみはやはりオリジナルの絵柄でしょう。
数多くの灯篭が飾られますが、一般の奉納も数多くみられ地元の学校や団体、企業などの絵柄ものが楽しませてくれます。もちろん、その年流行の風俗や時事などを題材にしたものも多数飾られます。

 ネットで調べましたら、なんと福岡の太宰府天満宮でも「六月灯」〔(ろっかっとう)と読むそうです〕あるそうです。お祭りの御由緒は祭神・菅原道真の誕生日・6月25日を祝う祭りです。25日夜には、太鼓橋から心字池の周りに巡らされた縄に灯明をともす千灯明(せんとうみょう)が行われるそうです。鹿児島のそれとは関わりがないようですが。

 残念ながら私の撮ったオリジナルがないので恐れ入りますが下記HPをご覧ください

 照国神社の六月灯
祭りの風景(ろっがっどう)
大宰府天満宮の六月灯







神社参拝記