冒頭でもお話しましたがこの「徳重神社」を中心に行われる鹿児島の伝統行事「妙円寺詣り」は鹿児島県民なら知らないものがいないほどの有名なイベントです。
地元妙円寺詣り実行委員会「妙円寺詣りフェスタ」によると
妙円寺詣りは鹿児島の三大行事の一つ。
天下分け目の関が原合戦において
僅か千名の兵力で西軍に参加し勇敢奮闘空しく破れ敵陣を退くに当たって
背を向けてはならじと勇敢果敢に敵陣を正面から中央突破して薩摩に生還した
義弘公没後、鹿児島の城下侍達が遺徳を慕い関が原の苦闘をしのび
菩提寺である妙円寺(現在の徳重神社)に鎧姿で歩いて参拝し志気を鼓舞し
心身を鍛錬するもので今も受け継がれています。
時代は変わっても質実剛健の気風を継承する 妙円寺詣りは
わが郷土鹿児島の素晴らしい伝統行事です
いつもは静かな町、伊集院町が一番賑わう時でもです。
「妙円寺詣りの歌」を歌いながら鹿児島市内県内各地から歩いて参拝します。
明くれど閉ざす 雲暗く
すすきかるかるかや そよがせて
嵐はさっと 吹き渡り
万馬いななく 声高し
私は鹿児島市内の高校を出ていますが当時は学校行事の一環として毎年この10月末になると夜間行軍で参加しました。いまから考えると深夜に歌を歌いながらぞろぞろと歩くのは道中のお宅にとっては非常に迷惑であったに違いないのですがそこは郷土の伝統行事、大目に見てくれていたのでしょう。夜間であるという事や鹿児島市内から数十キロの道のりなど心身ともに疲れる行事でしたがいま思うと懐かしい思い出となっております。
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